<ワーク>人は誰でもなりたい姿になれる~セルフイメージの仕組み~
あなたは「セルフイメージ」という言葉を目にしたり耳にしたりしたことはあるでしょうか。
セルフイメージとは、「自分に対して抱いているイメージ」のこと。
自分自身で思う、「自分はこういう人間だ」というイメージです。
これは、色々なサイトや辞書を調べても、このように説明してあると思います。
ですので、今回はセルフイメージの詳細についてはお話しせず、
あなたがこの記事を見ながらセルフイメージが体感ができるよう、ワーク形式にしてみました!
是非、紙とペンを用意して読み進めてみてください!
※ただし後の解説で、セルフイメージについて、
潜在意識と顕在意識のお話をご理解いただいてからの方がわかりやすいかと思いますので、
この二つの意識についてあまりなじみがない方はコチラの記事をご覧になってからの方が、スムーズにご理解いただけると思います^^
ワーク:セルフイメージとは
まず、実際にこのセルフイメージを実感していただくために、
1つワークをしていただきたいと思います。
まず、紙とペンを用意してください。
これからいくつか質問をしますので、その回答を紙に書いてください。
これから書く内容は、誰に見せるものでもありませんので、
自由に、あなたが思ったように書いてください。
ここでは、正解も不正解もありません。
あなたが思ったことが、正解になります。
できるだけ、あたまでごちゃごちゃと考えず、
会話の相手がいたと想定して、直感的に答えてください!←ここポイントです。後で解説します。
では、始めます^^
質問①
あなたは、どんな人ですか?
質問②
あなたは①で答えた自分に心から満足していますか?
質問③
②で、「いいえ」と答えた方は、今のあなたの周りの状況や過去は関係なく、
あなたがどんな自分なら、心から満足できますか?
上記の3つの質問で、①と③が全く同じ回答になった方はいますでしょうか。
同じ回答になったとしたら、必然的に②の回答で、「心から満足」と思えた方でしょう。
しかし、この記事を読んでいる殆どの方々が、
満足ではないと回答されたのではないかと思います。
では、頭ではわかっていても、理想の自分に到達しないのは何故でしょうか?
その答えは、「セルフイメージのしくみ」にあります!
セルフイメージのしくみと実例
セルフイメージのしくみ
冒頭で書いたように、これから先は潜在意識と顕在意識という単語が出てきますので、
ご理解いただいたものとして使用させていただきます。
(改めて記事を確認されたい方はコチラからどうぞ!)
セルフイメージのしくみは、潜在意識が大きく影響を及ぼしています。
潜在意識で自分に対して持っているイメージが、
そのまま現実に反映されます。
それがたとえ、顕在意識で、「そんな自分はいやだ!」
といくら思っていても、潜在意識の力は人間の行動の約95%を占めていますので、良くも悪くも、潜在意識に入っている情報が完全に反映されてしまいます。
先ほどワークをされた時に、あまりごちゃごちゃと考えずに、
直感で答えてくださいとお伝えしたポイントがあったかと思います。
その理由は、頭で考えた答えは、顕在意識が混ざっていることが多いため、
潜在意識に入っている情報が読み取り辛いのです。
もし、あなたが、意識して「人間関係を良くしたい」と思っていても、
潜在意識の情報に、
「自分は人付き合いが上手くない」
というものがインプットされていれば、
「人付き合いが上手くない」自分に強く引っ張られて、
結局、現状では人間関係がいつもうまく行かなくなります。
その場合、
頭で「人間関係を良くしたい」と思いながら、
潜在意識では、
・嫌われたらどうしよう
・変なことを言って笑われたらどうしよう
・無視されたらどうしよう
・的外れなことを言って空気が冷めたらどうしよう
・裏で悪口言われたらどうしよう
という色々な情報が入まじり、
「うまく話せない自分」をイメージしてしまうので、
そのイメージが実現し、
結局当たり障りのない相槌しかうてない。
というような結果に繋がります。
よく同じ失敗を繰り返す人も、同じことが起きています。
何かを始めた時、失敗を恐れて、
「失敗したときの自分」を強くイメージしてしまうため、
その通り、失敗してしまうのです。
それだけにとどまらず、その通り失敗することによって、
「ほら、やっぱり自分はいつもうまく行かない」と思い、
更に深く潜在意識に刻まれ、セルフイメージを強固にして、
同じ失敗から抜け出せなくなってしまいます。
実例
ここでわかりやすく実例をあげたいと思います。
Yさんという方は、ある夢を叶えるための第一歩として、1つのプロジェクトを任されていたのですが、
なかなかプロジェクトが進みませんでした。
進捗状況を伺っても、殆ど連絡がつかなくなって、やっとついたと思えば、
「ついつい目先の仕事に目が行ってしまって、このプロジェクトの優先順位が下がってしまうんですよね。」と。
その度に、
Yさんの夢のために必要な準備であること
任されている以上、責任があるということを説明し、その都度
「その通りですよね。ちゃんとやります。」と言って、
一時だけはやる気になっても、
すぐにまた元通り、優先順位が下がり、先延ばしになってしまっていました。
自分の夢の第一歩であるはずなのに、とても不思議な現象です。
ある時、Yさんとプロジェクトの話をしている時にふと、
Yさんがプロジェクトのことを全然楽しそうにやっていないのに気が付きました。
そして、私がある質問を投げかけ、その時の彼の返事によって、
彼の中でこのプロジェクトの優先順位が何度も下がってしまう原因が一発でわかりました。
筆者「今のプロジェクトは、夢への第一歩なはずなのに、
楽しんで取り組んではなさそうですね。プロジェクトが終わった先、
自分がどんな人間になりたいか、想像できていますか?」
Yさん「確かに、プロジェクトを終えた先の自分は考えていなかったです。
目標と言えば、“こんな自分になりたくはないな”と思ってやっています。」
みなさん、Yさんがいつもプロジェクトを先延ばしにする理由がお分かりでしょうか?
彼の潜在意識にインプットされている情報は何でしょうか。
答えは、
「こんな自分になりたくない」
というイメージを、潜在意識にインプットしています。
おそらく彼がインプットしている情報は、
・自分は時間にルーズになりたくない→ルーズな自分をイメージ
・プロジェクトに無責任になりたくない→無責任な自分をイメージ
・プロジェクトを失敗したくない→失敗したイメージ
でしょう。
そのため、いつも頭(顕在意識)では、
「そんな自分ではダメだ」と意識していても、
いつの間にか無意識のイメージが、気づかないうちに現実になってしまい、
頭では、「また先延ばししてしまった。プロジェクトを任されているのに、
また同じことを言われるから連絡し辛いな」
という思考になり、連絡が途絶えるのです。
こうして人はどんどんとセルフイメージが下がり、自信を失っていきます。
更に、Yさんがイメージした通り、周りの人たちは、彼に対してのイメージが
「いつも先延ばしにし、突然連絡が途絶える人」というレッテルができるのです。
では、こういったことを改善するために、どの様にしていったらよいのでしょうか。
セルフイメージを変えるには
この記事のテーマである、セルフイメージですが、
自分自身がこの「セルフイメージ」を改善することによって、
自分自身に対して抱くイメージが変わり、それによってあなたの行動が変わり、
結果、周りからも自分のなりたい姿にレッテルが付くようになります。
セルフイメージを変えるには、3つのポイントがあります。
1.事実と意味づけを切り離す
セルフイメージを作るものは、そのすべてが、
「過去の経験に対する自分自身の見方」
です。
例えば、過去に的外れなことを言って、
その場の空気を冷めさせてしまった経験のある方がいたとします。
その時は色々なことがまだ分からず、
「たまたま」おきた出来事
かもしれませんが、その人がその経験を元に、
「自分は空気が読めない人間だ」
という見方をすれば、実際に経験した強烈なイメージと合致して、
潜在意識に強烈にインプットされます。
以降、その人は事ある毎にそのイメージを思い出し、
人間関係を作るのが苦手になってしまいます。(通称トラウマ)
ところが、同じ現象に対して、
「あれ?なんでみんな冷めたんだろう?」
「逆にみんなが興味を持つ話題って何だろう?」
という見方をした方がいれば、それを改善し、
「空気が読めないこと」とは無縁になり、
会話が円滑に進むように運べる人となりますよね。
このように、セルフイメージにつまづいている方は、
ただ単に過去に対しての意味づけを、そのように間違ってしてしまっただけなのです。
過去の事実と意味づけは切り離せるものです。
2.事実に対しての見方を変える
では、次のポイントはもうお分かりかと思いますが、
過去の事実に対しての見方(価値観)を変更します。
過去に意味づけして潜在意識にインプットした情報を変更したいのであれば、
見方を自由に変えることができます。
色々な価値観がありますが、筆者の一例としては、
・人の顔色をうかがって怯えていたけど、実は人の気持ちを汲み取るのが得意だっただけ
・何事も続かないと親から言われ続けて、だめ人間だと思っていたけど、
それはたまたま自分がその時幼くて、まだ物事の面白さに気づけるまでやっていなかっただけ
等々です。
3.理想の自分をイメージし、行動する
この3つ目のポイントが一番重要です。
再び、紙とペンを用意してください。
最初のワークで出した、「理想の自分」を強くイメージします。
そして、
その理想の自分だったら、どんな行動をとっているか?
をイメージします。
例えば、「明るい人間になりたい」と思いつつ、過去の意味づけを元に、
潜在意識に「自分は根暗」という情報がインプットされ、そのように動いている方がいたなら、
「自分の理想の明るい人間」を強くイメージし、
その自分がどんな表情でどんな発言をしているのか、できるだけ細かくイメージします。
・笑顔でお礼を言う
・元気に話す
・挨拶をする
・よく笑う
・人の相談をよく聞く
何でもいいと思いますが、自分自身の理想の自分をイメージし、
その自分がどんな行動をしているのか、できるだけ細かく書き出してみてください。
「もう既に自分がそうなった」と思ってワクワクしながら書き出せたら最高です!
書き出せましたでしょうか?
そうしたら、いきなりその全部を実行することは難しいという方が多いと思います。
ですので、その中で、1つでも2つでもいいです。
少しずつ、理想の自分に合った行動を取り入れていってみてください。
上記の例で言えば、
まずは挨拶をしてみるでもいいですし、誰かの相談にのるでもいいです。
次ははっきりものを話す・人の目を見て話す
スタートは何でも構いません。
例えそれがうまく行かなかったとしても、“イメージを意識して”その行動を続けてみてください。
くじけそうになったら、いつでも、何度でも紙を見返し、イメージをしてみてください!
まとめ
少し長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
筆者は実際にこの方法を用いて対人恐怖や親との共依存を改善させてきました。
この方法は原理に沿った方法なので、筆者が特別だったからできたわけではありません。
誰にでも使える方法ですので、是非セルフイメージを、
自分のなりたい姿に変換し、行動をし続け、楽しみながら人生を送っていただけたらと思います!
この記事を読んでワークをされた方は、是非その紙を大事に、
しっかりと行動を続けてみてくださいね!
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