分かっていても、直せないから辛いんだよ!!!
あなたは自分の行動に対して、「あ~あ、またやっちゃったな。」
なんて思うことはありませんか?
「またやっちゃった」と思う行為に対して、その捉え方は様々だと思います。
「まあ、いいか」と流せる人もいれば、
「またやってしまった。なんで自分はこんなにダメなんだろう…」
と思う方もいらっしゃると思います。
恐らく、この記事にたどり着いたあなたは、本当の意味で、
「まあ、いいか」と流せなかった人なのではないでしょうか。
そこであなたに質問です。
もし、努力してその行為が治せるとしたら、治したいと思いますか?
Yes
と答えたすべての皆様の気持ちを筆者に代弁させてください。
わかってても、治せないから辛いんです!!!
と思っていませんか?
実は、筆者もその1人で、長い間自分自身で苦しんでいました。
始めに言っておくと、治そうと努力することは得策ではありません。
詳しく説明していきます!
どんな人にも起こる現象
まず、
ComingUpで夢や目標に向かって挑戦している方々にも、こういった、「またやってしまった」現象は沢山おこります。
たとえば、
・とっさに嘘をつく
・思ってもないことが口に出る(感情的になる)
・やらなきゃいけないことはわかっているのに、つい後回しにする
・言いたいことを我慢する
・言われたことを完全に忘れる
・話を自分の都合の良いように変換して記憶する
などなど。
この現象は、どんな人にも起こる現象です。
皆さんに共通して言えるのは、この現象が、“本人の無意識の条件反射”で起こっているということです。
現象の正体とは
無意識に起きてしまうこういった現象は、「防衛機制」と呼ばれています。
防衛機制とは…
受け入れがたい状況、または潜在的な危険な状況に晒された時に、それによる不安を軽減しようとする無意識的な心理的メカニズムである。欲求不満などによって社会に適応が出来ない状態に陥った時に行われる自我の再適応メカニズムを指す。広義においては、自我と超自我が本能的衝動をコントロールする全ての操作を指す。
元々はジークムント・フロイトのヒステリー研究から考えられたものであり、後に彼の娘のアンナ・フロイトが、父の研究を元に、児童精神分析の研究の中で整理した概念である。
Wikipedia参照
つまり、この表現が適切かどうかはわかりませんが、とても分かりやすく言うと、
自分の心を守るための「無意識の防衛反射」なのではないかと思います。
大切なのは、その反応が「無意識」におこるということです。
代表的な現象
防衛機制の具体的な現象について詳しく知りたいという方は調べてみると沢山出てきます。
ただ、今回は現象の説明というよりは、その現象に対しての向き合い方を説明しますので、Coming Upで起こる、代表的なものだけをご紹介したいと思います。
・抑圧…不快な認知や感情、記憶、思考を意識から拒絶して忘れさせる
・合理化…自分のとった行為や態度の本当の動機を自覚せず、論理的な一貫性があり道徳的にも受け入れられるような説明をつけ、自分の望んだ言動を正当化しようとする。
・逃避…困難な状況や不快な感情を感じた時、その状況から逃げるための場を設ける。
・否認…認知はしていても、それを認めてしまうと不安を引き起こすため、認めない様にして認知を弱体化させる
ComingUpでの挑戦は、本人の想像を超えたスピードで行われるため、際立って「自分の心を守る働き」が浮き彫りになります。
そこが本来、その人が乗り越えるべき壁であることが殆どです。
無理に治そうとしない
ComingUpで挑戦を続ける人たちの大半は、その防衛機制を「なんとかしたい」と考え、悩んでいらっしゃいます。
筆者自身も、自分の癖に、「またやってしまった」「なんでいつも自分はこんなにダメなんだろう」と自分自身を責めていました。
そして、ダメなところばかりに目がいってしまい、それを何とかしないといけないと思い込んでいました。
しかしそんな時に筆者が言われた言葉で、とてもしっくり来たものがあったので、是非自分の行為に自責の念がある方にシェアしておきたいと思います。
「無理に治そうとする前に、まずはそんな自分を認めたら?」
筆者は結構この言葉に衝撃を受けました。
何故なら、確かに、筆者の中にある正常な防衛機制を受け入れられず、「こんな自分は、自分の理想の姿じゃない!!!」
と、理想の自分の姿を自分に押し付けるだけで、1つも認めてあげていなかったのです。
さらに、
「もう、それは長年つけてきた思考の習慣なんだから、すぐすぐ治るものじゃない。なんとかしようとするよりも、”自分にはそういう傾向がある”ということを認めれば、そうなった時に自分も周りも対処しやすいよね。」
この言葉が、とても腑におちました。
自分を認めること
とはいえ、この“自分を認めること”にも、時間はかかります。
そもそも、防衛機制があるため、自分自身のだめなところを“見ない様にする”ということも起きます。
まずは自覚ができるかどうかも、1つの壁になってきます。
ポイントとしては、案外自分よりも周りは自分のことを冷静に見ていてくれたりするので、周りからよく指摘されるようなことは、もしかすると自分自身が自覚もしくは認められていないだけ、ということもあります。
自分で気づけなかったら、周りの人の意見を聞いてみることも、是非してみてください!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
治そうとしても治せない辛さは、まず理想の自分から見た等身大の自分を受け入れられていないことから来ることが大半です。
「こんな自分は嫌だ!」
と無理に治そうとするのと、辛い気持ちにばかりなります。
治したくても治せない癖は、まず一旦認めて、
「こういう傾向が自分にはあるので、こうなった時にはこうしよう」というように対策していくことで、徐々にその癖が改善していけるようになると、自分を責めてばかりで辛い気持ちは無くなっていくのではないでしょうか^^
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